2016年02月03日
潮の動きと魚の食い気の関係。潮は大きければいいのか、大潮は釣れるのか
極最近では、この魚を釣った翌日は潮の動きは散漫で一日違いで大違いの日だった
潮の動きが活発な方が良いのか
通常、釣り師の間では大潮が良いとされます。
大潮は干満差の大きな潮。地球、太陽と月の並び方の具合(直線的に並ぶ)により、旧暦の朔(一日頃)と満月(十五日頃)には干満差の大きな潮となります。
このブログに来られる方にイチイチ初心者に説明するようなことはしたくもないですが、
潮は他に中潮、小潮などが存在します。とりわけ干満差の大きい、潮の動きの大きいと言われる大潮が釣りには良い潮と一般的には言われています。
魚の動きと潮の関係
潮が動くと海中の魚の動きが良くなると言われています。原因としては潮の動きに合わせて食物連鎖の働きが良くなるため大潮の日は魚が釣れやすくなると、一般的には釣り人の間で考えられています。
確かに干満差が大きくなると潮の動きくなる、いや潮の動きが大きいから干満差が大きくなると考えるのが正しいのかも知れませんが、潮が動くと釣れると言われるのは納得の理屈となります。
また、逆に干満差の小さい潮は潮の動きが少ないために、魚の動きも悪くなり釣りにくくなると一般的には考えられています。
一日の潮の動きと魚の関係
一日の内に、何度か干満の切り替わる時間帯があります。下げきった潮が射して来る時間、もしくは上げきった潮が下げに入る時間です。
もっと細かく釣り人はその潮を呼ぶこともあり、下げ〇分や上げ〇分などと呼ぶこともあります。しかし最近はそのような呼び名で呼ぶことは昔ほど無くなったように感じますね。
干満が丁度切り替わる時間には、潮止まりと呼ばれる時間帯があります。潮の動きがまさしく止まる時間です。その止まった時間の後は、潮が上げてくる若しくは下げてくるかの動きに入ります。
本当に大潮は釣れるのか
さて、ここまで釣り人なら誰でも知っているような基本的なことをグダグダと連ねましたが、本当に大潮は釣れるのかと言いましたら、私自身はあまりそのようには思いません。
いや、ここではこのブログのターゲットのチヌに限って書きますが大潮は意外と釣れない潮と考えています。
大潮はその大きな干満差によって潮の動きが良い日が多いと思います。思いますと書いたのは、潮の通りの良い外洋に面した場所や、海峡のような場所においては紛れもなく潮の動きは良いですが、こと湾内のような場所においては意外と大潮であっても潮の動きが良くない場合が生じます。
風呂に水を張るような、ただ静かに水嵩(みずかさ)が増えるような感じの潮位の変化をする場合においては勿論大潮であっても、魚の動きは活発でもありません。
また、大潮の潮の動きが活発な場合において、その潮の動きの良さから魚の付き場所、つまり釣れ場所の変化が大きく刻一刻と動く潮によって釣れる場所もまた変化しているように感じます。
その付き場所を完全に追えるようになればそれこそ無敵で、潮が動いている間は釣れ続く所謂入れ食い状態になります。しかし付き場所を外せば全くダメとなる可能性もあります。
潮が動いている場合についてもですが、止まっている時すなわち潮止まりの場合についても大潮の場合はより難しく感じます。
特に干潮の場合においては、水深の無い場所ではそれこそ魚の居場所が無くなるような所もあり、またそれに加えて、潮の動きが無いとなると更に釣るには難しくなります。
結局大潮は釣れるのか釣れないのか
個人的な意見ですが、チヌに限って言うなら、いやチヌ以外のいくつかの魚もそうですが、大潮は意外と釣れない潮と考えています。
釣れないと言えば語弊があるので、釣りにくい潮と言う方が正確かも知れません。
このブログでも度々大潮の釣行の記事では「苦手な大潮」の記載をしたこともあります。実際釣りにくさを感じることが多いからだと思います。
理由は上にも書きましたように、潮が動いていても止まっても意外とその魚の釣りにくさにあると思います。
では、どの潮が釣り易いかと言えば、中潮が比較的釣りやすいように思いますね。中潮のそれも小潮に変わる頃の潮若しくは小潮から中潮に変わったくらいの潮が比較的コンスタントに釣れるように感じます。これは自分の長い経験上からの判断で、そうではないと感じられる釣り人もおられるかも知れませんが。
毎日の潮の動きの変化
よく釣り船なんかで聞く言葉で、「昨日は良く釣れたんだけどなー」なんて言葉があります。
船頭が、いつもは結構釣れるし昨日も釣れたが今日はたまたま釣れないことを示した言葉ですが、このたまたま今日は釣れないってことは意外とあります。
私は土曜日と日曜日に連続で釣行をする場合もありますが、たった一日違いで潮の動きが全然変化する場合が多々あります。
タイドグラフで見る限りは、一日違いなので殆んど同じような潮位の変化となっていますが、実際釣り場に立った場合には全く潮の動きが異なり昨日は良く動いた潮でも今日は全く動かないなんて日もあります。
このような場合に昨日は釣れてたが今日は釣れないなんてことが実際生じているようにも感じます。
一番ダメな潮は何か
個人的には一番釣れない潮は若潮と考えています。理由としては動きが悪い潮であるためだというのは容易に想像がつきます。ここで一番動きの悪い潮は長潮ではと思われますが、意外と長潮より若潮の方がその干満差の大きさ以上に潮の動きが悪く感じます。それゆえ若潮の方が実践的には釣れない潮と感じています。逆に潮が日ごろから飛ぶような速い場所で釣りをされる方は、長潮や若潮がいいと感じられる方もおられるかも知れませんが。
では釣るには結果的にどの潮を選べばいいのか
学生ならいざ知らず、サラリーマン釣り師にとっては潮を選んでいる余裕はありません。つまりどの潮であっても釣りに行ける日の潮を釣りこなすしかない訳です。
しかしながらそれではどの潮が良いかの答えにならないので、結果的に自分に当てはめるなら若潮は釣りに行かないのが答えになりますが、そうは言っても釣りに行ける日が限られるなら若潮でも行くしかありません。
つまり、そのような潮の動きの悪い日を選ぶなら逆に潮の通りの少しでも良い場所を選ぶ。それが正解のような気がします。湾奥のそれも河川流入の少ない潮の動きの少ない場所を選ぶより、潮の動きの良い場所を狙うのが正解のような気がしますね。
要は場所と潮を関連させて釣り場を選べってのが正解で、潮だけを論じて釣れる釣れないを決めるのが間違っているようにも思いますね。

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Posted by くろたろう at 06:25│Comments(0)
│道具なんて魚は見てない