2019年04月20日
梅田の怪しげなお店の潜入レポ

すし詰めの地下鉄を乗り継ぎ、中国語の飛び交う梅田グランフロントを人を縫うように歩き某店へ
薄暗い雑居ビルの廊下の突き当りには目印のタンドリー店があった
このビルのようだ
その店主と一瞬目が合いそうになったが、日本人ではないとわかる風貌に躊躇する俺
そそくさと右手の階段を登る
何階を昇っているかもわかりにくい階段と重たい鉄の扉は客を拒むかのようだ
3階に到着するも更に細かい部屋に別れたそのビルの内部はダンジョンの様相
奥の明かりはやっと目的の店に到達したことを知らせる
店には先客が2名と店主
俺の廊下を歩く音に一瞬びっくりした表情を見せた彼らもまた全員日本人ではない
誰もが商品が多いとわかるその店に迷わず入ってみることにする
静かな店内、梅田の雑踏とは対象的な空間
先客の相手を終えた店主は俺の方を怪訝な顔で伺い、聞いた
「この店は初めてか」
日本語が使えるようだ
小さくうなずきながらも聞き返す「例のブツはあるのか」
店主が出したブツはペットのオウムに餌をやるくらいの大袋に詰められていた
「もっと少なくていい」
「待たせたな」目の前に置かれた小袋
さっそく手に取り、俺は愕然とした
いつものブツではない…これは、本物の、ブツだ!
「他に何かあるのか」ときく俺に
店主は「パウダーかシードか」と聞き返す
その時である
廊下をガンガンガンと乱暴に走る音
編み上げの軍靴が床を踏みしめるような重たい音に店主と振り向く
続いて罵声が厚い鉄の扉越しに響く
『麻薬取締局だ!ここを開けろ!』『逃げられると思うな!』
やつらは扉を焼き切って突入してくる気だ!
「裏口から逃げるんだ!」
店主がカウンターの下に隠してあったショットガンに素早く弾を装填する
「店主はどうするんです!?」
「俺の店は俺が守るさ。さあ行け!シードと共にあらんことを!」
涙で喉を詰まらせつつ俺は軽く会釈し、裏口から逃げ出した
パラパラと、SMGを掃射する音…そして、店主の絶叫
俺は泣きながらどこまでも走った
俺はまたひとつ店を失ったのだ

全体的に安いお店ですね
上の画像の3つで900円弱
スパイスは一つ50gの小袋が多分最低販売ライン
ネパール人だったかの店主も本文のようなものではなく気さくに相談に乗ってくれます
お試しで色々買うのも手
ハラルの商品もあります
それと多分、人民元と
あぶないモノも売っていないと思いますよ
大阪スパイス
大阪市北区芝田2-2-8 幸福相互ビル 3F
不定休(だったはず)
いきなり店を休むので事前確認を


Posted by くろたろう at 07:11│Comments(0)
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